オープンソースのオンラインストレージ「ownCloud」を試しでエックスサーバーにインストールしてみたので、その流れについて。といっても至って普通の手順なので大した内容ではありません。エックスサーバーでも動きました、という報告みたいなものです。
また、セキュリティに関しては保証できませんのですみませんが自己責任でお願いします。
ownCloudをエックスサーバーにインストールする手順
まず、ownCloudを使いたいドメインで独自SSL、もしくは共有SSLを設定しておきましょう。とりあえず試しで使ってみる場合は無料の共有SSLをオススメします。そしてもう一つ、ownCloudで使用するMySQLも作成しておきましょう。これらの設定方法はこちらが参考になります。
共有SSL設定:
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MySQL設定:
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SSLとMySQLが用意できたら、早速ownCloudのインストールを始めます。公式サイトのダウンロードページからサーバー構築用のファイルをダウンロードしましょう。自分は必要なファイルをサーバー上でダウンロードしてインストールする「Web Installer」を使ったので、以降Web Installerでの作業内容で説明します。
ダウンロードしたWeb Installer(setup-owncloud.php)をSSL設定したドメイン内にアップロードしこのファイルへアクセスするとセットアップページが開きます。例えば「xserver-sample.com」の直下に配置した場合は「http://xserver-sample.com/setup-owncloud.php」です。(ちなみにSSL経由でアクセスするとスタイルCSSが読み込まれず背景が真っ白になります。これはスタイルCSSの指定URLのスキームが「http://」から始まっているためです。インストールに支障はありません)
セットアップの2ページ目でownCloudのインストールディレクトリを指定します。もし既にWebサイトを運営しているドメインの場合はここでディレクトリ名を指定しましょう(インストールをするとファイルが沢山作成されてしまうので)。ownCloud専用ドメインであればルート直下指定の「.」が良いでしょう。
次のページでサーバー用ファイルがダウンロードされ少し待つとインストールが完了します。
最後に管理者アカウント情報と、最初に用意したデータベース情報を入力してセットアップを完了します。「ストレージとデータベース▼」を押してデータベースを設定します。SQLiteは遅いのでMySQLを使いましょう。
これでエックスサーバーにownCloudがインストールされ使えるようになりました。
ファイルアップロード容量はphp.iniの書き換えで対応
一度のファイルアップロード容量を変更するにはphp.iniの書き換えが必要です。php.iniの書き換え方法はエックスサーバーのマニュアルを参考にするとして、書き換える値は「memory_limit」と「post_max_size」と「upload_max_filesize」です。例えばサイズ64MBのファイルを扱いたい場合は3つの値とも「64M」に設定すれば大丈夫です。(参考ページ: php.iniの設定を変えてもファイルをアップロードできないケース – めざせ言語マスター)
ただ、レンタルサーバーなのであまりに大きい容量だと制限をかけられる場合があると思うので注意してください。(転送量についてはこちらのページに掲載されています)